キルギスマラソン レース編

第1回キルギス国際マラソンの報告、レース編です。

5月26日(土)
天気は見事な快晴で、日射しは強かったものの
湿度が低いせいか、カラッとした暑さでした。

標高1600mの影響はと聞かれたら、想像していたほどには感じなかったというのが、実感です。
ただ、後半の緩やかに続く、長い登り坂にはほんと苦しめられました。
時折吹く、木陰からのさわやかな風が無ければ、どれほど遅いタイムになってたことでしょう。

受付ボランティア

スタート前に並んだ所に、NYCマラソンのTシャツを着た、左腕の先の方が無い女性ランナーがいたので、
てっきりアキレスの人かなと思って声をかけてみたら、どうやら違っていて、タジキスタンから来られたようです。
恐らく、どなたからかいただいたTシャツだったのかも知れません。

スタートは、予定より8分遅れの9時8分。
出だしは、キロ6分半くらいでいこうかと思っていたら
周りはどんどん行ってしまい、気付いてみればかなりの後方で、ちょっと慌てました。
それでもラップは、キロ6分ちょっとだったので
これじゃあみんな速過ぎる。大丈夫かなあ?と、逆に心配になってしまいました。

案の定、現地のランナーは、途中でスピードダウンし、歩いたり、立ち止まったり。どんどん収容車に乗り込んでいたようです。
恐らく、どんなペースで走ったらよいのか、みんな、全く分かっていなかったのでしょう。

前半は、比較的下りが多かったのか、また風が冷たいクーラーのように気持ちよかったせいか
5キロを32分くらいのイーブンペースで余裕を持って走れました。

途中で、いくつかの町を通る時、多分「視覚障害」のビブスの文字を見て、「にーはお」と、声をかけてくれたのですが、その度に「ジャポン」と、言い返していました。
通る道端には、当たり前のように馬がいたり、牛がいたりで、ふんの臭いにも、大分慣れてしまいました。
カッコウやカラスも鳴いていて、さすがに鳴き声は万国共通、日本と同じ鳴き声でした。

スタート前に、現地ガイドの人から、「ありがとうって、キルギス語で何と言うの?」と聞いたら、「ラフマットです」と言われたので、応援してくれる人には、何を言われているか分からなくてもラフマット!と、元気な時は応えていました。

後半は、徐々に気温が上がり、風の冷たさも力が無くなり、登り坂はゆるいながらも長いなあと感じてきました。30k付近が、一番きつかったです。

キロ7分以上に落ちながらも、決して歩くまい。後ろ向きな考えが浮かばないように、頭の中では、「とにかく前へ、前へ!」とだけ言い続けていました。

最後の方で、マッチ@松田さんがいた時には、てっきり、もうゴールして、ここまで応援にきてくれているんだなと思いましたが、そんなアクシデントがあったんですね。

ゴールが1キロを切り、伴走のいちろうから、「泊まっているホテルが見えてきたよ」と言われた時に、ようやくゴールできると確信しました。
ゴール手前で、日本チームからの応援をもらい、最後はいちろうと二人、手を高々と挙げてのゴールでした。

今回のフルのタイムは、4時間54分25秒で、男子の35位でした。
順位を教えてもらった時には、ちょっとビックリ。
国際マラソンで二桁の順位なんて、何かいい気分。
もちろん、男子の参加者が百名ちょっとというのは内緒にしておきますが。

レース中の最高の絶景地

レース環境としては、ほぼ一本道の折り返しコース。
給水は、7,5キロから、2,5キロ毎にあり、当初は5キロ毎と聞いていたので、これは助かりました。
ただ、食べ物は、折り返し付近にバナナがあっただけで、他はほとんど無く、少し持って走ったクッキーと、いちろうからもらったまんじゅうで、なんとかしのぎましたが、食べ物の充実、特に30キロ以降の設置は今後の改善点にあげられるでしょう。

とにかく、「マラソン」という文化が、まだまだ広まっていないので、スポーツドリンクなど、あるはずもなく、すべてがこれからといった感じです。
ただ、エイドのボランティアの学生さん達は、水の入ったペットボトルやスポンジを、走路にまで出て手渡してくれ、温かい言葉もかけてくれ、その一生懸命さと優しさは充分に伝わりました。

運営面では、まだ改善点があるにせよ、目の前に広がる、手付かずの大自然は何ものにも替えがたい、この大会の最大の魅力でしょう。

真っ青な青空の下、スタートして3キロ過ぎのイシククル湖を通して望む 7千m級の天山山脈の壮大な山並みは、
今回10キロに参加し、開会式でスピーチもされていた坂口国会議員が「私はこれまで、70ヵ国以上の国を訪問させていただいているが、こんなに美しい景色を、これまで見たことはありません」と、絶賛していたくらいです。
普段は、目が見えないことを、不便とは思いますが、不幸とは思わないにしても、今回のように特にきれいなもの、美しいもの(もちろん、人間を含めてです)を前にして見えない時だけは、さすがに残念でなりません(笑)。

今後は、
・ハーフの部を設ける。
・フル後半のエイドを充実させる。
・応援の人数を、増やす工夫をする。
これだけでも、うまくいけば、来年は、もっと盛大な大会になることでしょう。
日本の、あの東京マラソンでさえ、第1回の時の運営はトラブル続きで、混乱しましたが、2回目はかなりの部分が改善されていたようです。
とにかく、キルギスマラソンも、第1回の大会を無事成し遂げたこと、それだけでも偉大なことです。
そして、その大会に参加できたことを本当に、幸せに思います。

今回、きっかけを作ってくれた松田さん、伴走をかって出てくれたいちろう、
一緒に参加したアキレス、バンバンの仲間、応援してくれた方々に、心から感謝いたします。

レース中の全てや、旅行中の音声を、ICレコーダーでいろいろ録音してきましたので、
これからのんびり編集して、「音のアルバム」作りをしたいと思います。

元気があれば、キルギス異文化体験編も、書きたいと思いますが、どうなりますことやら。

集合写真

みんなで集合写真

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